睡眠中に無意識に行っている寝返りですが、一般的には約10～30回ほど行っています。なぜ寝ている間にこんなにも動いているのか？その理由は大きく分けて「体にかかる負担の軽減」「体温調節」という2つが挙げられています。

同じ姿勢のまま寝ていると体の一部に圧力がかかってしまい、筋肉や骨に負担をかけてしまいます。わかりやすく例えるなら、デスクワークで長時間同じ姿勢で作業を続けていると肩や腰に負担がかかってしまうのと同じ原理です。

活動している間は意識的に体を動かすことで全身をほぐすことができますが、寝ている間は寝返りをすることで体をほぐし圧力による負担を解消しています。また、同じ姿勢で寝ていると布団の中の温度が高くなり寝汗をかきます。

寝返りをすることで布団の中の風通しを良くすることができるので、睡眠中の体温調節を行っています。睡眠中の負担解消や体温調節は睡眠の質にも関わっているので、「目覚めが悪い」「疲れが取れない」という場合には、寝返りをしやすい環境を整えてあげると良いでしょう。